どうもー、ひあきですこんにちわ。 2002年11月3日くもり時々晴れ、私は思い立って、春日大社で 催される雅楽演奏会を鑑賞に行きました。 思い立ったというのが、十二国記のキャラに着せる服の参考になるかなーと いう、とってもヨコシマな考えだったんですが、普段かたつむりにも 喩えられる半・引きこもりな私からすれば、破格の行動力なので 目をつむって頂きましょう。 今回の雅楽は、ネットで下調べしたところ「お勧め!」ででっかく紹介 されていた通り、美しい緑の中、池の上にステージ(?)を 設置して舞うという、なーんとも風流な催し物でした。舞手が池の上に映って、実際ホントに 風流! これは私のような雅楽初心者もとっても楽しめる演奏会だったので、 私からもお勧めしておきます!舞や曲を丁寧に解説してくれたりしますので、勉強不足でも大丈夫。 毎年やっているようですから、近場の方は来年是非是非見に行ってみて下さい♪ 「えー、でも雅楽なんて全部同じに聞こえるしー、舞もすごいゆっくりで、あたし途中で ぜったい寝ちゃうよー」なんていう方もご安心を! 11月、風の吹き抜ける屋外、 寝られるもんなら寝てみんしゃいっつー感じにとにかく寒い んで、とりあえず寝ちゃう心配はないッス。寝たら別の意味で心配ッス。凍死ッス。 というわけなので、見に行かれる方は、下半身に巻き付けられるあったかいひざかけのような ものを持って行かれた方が良いです。私も来年からはそうします。 そんな寒さの中でも、ずいぶんたくさんの人が鑑賞に来ていました! ネットの情報で 早めに行って良い席を取った方が良いと書いてあったので1時間前に行ったんですが、 大正解でした。池の周り、ずらり人人人。お年寄りはもちろん、若い女性が多かったのが 意外でした。(あ、私もか) 外国人の方もいたりして、なかなか皆さん関心が高い! ■合歓塩(がっかえん) 一番はじめは、ステージに管絃が集まって管絃の曲だけを聴きました。 たぶん笙の音だと思うんですが、ファ〜ンという音の重なりがとっても心地良いです。 雅楽は、オーケストラのように棒を振る指揮者はおらず、前方右端の小さい太鼓(鼓?)を 叩く人が指揮者なんだそうな。指揮が音楽の一部になっているというのは面白いですね。 またこの太鼓の音が良いんです。 ■振鉾(えんぶ) さあ!これから舞です!この曲は、舞楽のはじめに必ず奏でられるもので、 国土安穏、雅楽成就を祈って舞台を清めるものなのだそうな。(現地にて配布の曲目解説より) 赤と緑の袍の舞人が鉾(ほこ)を持って舞う、と説明されたので、二人そろって舞うんだと 思っていたら・・・・・・赤の人、舞い終わったらスタスタ帰って行ってしまって、入れ違いに 緑の人が登場!一緒に踊るんじゃないんだ!!(ガビーン) そんなわけで、赤の人の写真はなし・・・。 鉾を持って舞う、と言われると、鉾をヒュンヒュン振り回して上海雑技団よろしくのスーパー パフォーマンスを想像してしまうんですが、そこはそれ、やはり雅楽っぽくゆったりと。 写真は分かりにくいですが、方そでを脱いだ装束姿で、とってもかっこいいんです! ■賀殿(かてん) 今回の雅楽鑑賞で、私が一番気に入った舞がこれです!兜のようなものをかぶっていたので、 武舞なのでしょうが、こーれがなんか可愛いんだ!4人がまったく同じ動きをするので、とっても 不思議な気分に。あんまり可愛いのでいっぱい写真を撮っちゃいました。全部載せられないのが残念・・・! 基準位置。 そで。四角い形と模様がかわいい! 横。兜の形が面白いんです。 後ろ。帯の巻き方が、つぶれちゃっててよく分からないなぁ・・・ 短刀か何かを挟んでいるようにも見えるけど・・・?? ゆっくりと退場です。後ろにひきずる布は、舞には邪魔そうだけど どの衣装にも付いてたなー。 ■陪臚(ばいろ) これはまさしく武舞!という感じに、小道具として武器を色々使ってくれて、 私は一人で大はしゃぎ(笑) 鉾と盾を持って登場し、途中で腰の太刀も抜いて 舞ってくれるというサービスぶり。 武舞ではあるんですが、途中鉾を逆さまに 持って舞う「逆鉾手(さかほこのて)」というのがあって、そこから、平和を祈る 舞なのだと言われているんだとか。 今は4人で踊っていますが、解説によると、大昔はすごい 大勢で舞ったのではないかとのこと。実に壮観だったでしょうね! 右手に鉾、左手に盾、腰に太刀を帯びて登場。 さっきの賀殿の衣装は四角いそででしたけど、今回の衣装は筒そで。 太刀を抜いて、戦いの舞(だと思う)。盾には綺麗な花の絵が 描いてあったんですが、反射して映ってない・・・ガクリ。 鉾を手にとって、再び戦いの舞。
■蘭陵王(らんりょうおう) 舞のトリを飾るのは、皆さんもちらりと聞いたことがあるかもしれません、 蘭陵王です。これは恐ろしいお面をかぶって一人で舞う曲なのですけど、 こんなお話があったってご存知でした? 中国、北斉の蘭陵王長恭はあまりにも美青年であったため、兵の志気が 上がらず、よって彼は戦場に赴くときはいつも恐ろしい面をつけて軍の指揮をとっていた。 「それによりおさめた勝利の喜びを舞に表したところ、国土は豊かになり世の中が平和になったという」 (曲目解説より) こんな故事がもとになって出来た舞なんですって。 美青年だって・・・きゃ〜vv(←しょせん美形好き) 以下も曲目解説より抜粋です。身なりの説明。 「舞人は竜頭を頭上にし、あごを紐で吊り下げた金色の面をつけ緋房のついた金色の桴(ばち)を持ち、 雲竜をあらわした裲襠装束(りょうとうしょうぞく)をつけて舞う。」 写真、お面の細部が見られず 残念無念。あのデジカメ、ズーム機能ついてないんだもん!ぷー! とにかく、曲想がかなり変化したり、無音状態で舞だけの場面があったり、突然蘭陵王がジャンプしたり、 緩急のある曲でした。衣装はきっと重いのでしょうし、ゆっくりに見えて、舞はすごくスタミナ使いそうです。 ■長慶子(ちょうげいし) 舞楽が終わって、鑑賞者が帰るときに演奏される曲で、舞はありません。 うーガチガチ、さ、寒い・・・! でも雅楽、楽しかった! 皆さんも、機会がありましたらぜひに見てみて下さいね。見る機会のない方にも、 写真で雰囲気が伝われば幸いです。 しかしやはり舞というのは、音楽や一連の動作の美しさによって成り立つものですから、 ナマで見るのが一番。味をしめた私は、また12月にも雅楽を見に行きまーす。 今度は雅楽だけではなくて、田楽や巫女舞も見られるんだそうな!わくわく。 ('02.11.6.) |
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