銀河英雄伝説

■銀河英雄伝説■ 田中芳樹
<こんなお話>
遥か未来の宇宙の歴史。銀河帝国と自由惑星同盟の戦いを軸に、二人の天才と、彼らの元に集う英雄たちの生き様、変動してゆく社会を描く。腐敗した民主主義と、完成された独裁主義との是非を問う。

■現実の人の名前を覚えるのは苦手なくせに、漫画や小説だとどうしてここまで覚えられるのか。不思議ですが、登場人物の多い作品はそれだけで大好きです。もちろん、その登場人物たちが皆きちんと意味を持っているという限りにおいて、ですけれども。
その点この銀英伝は、数多い登場人物一人一人が本当に色鮮やかで、なんというか、誰一人として「生活していない」キャラクターがいないのです。みんな生きて、それぞれの生活を暮らしている。当たり前のことなんですが、読んでいて、その点がまったく素晴らしいと思いました。
■基本的には「歴史小説」ですから、大局的に見た記述が多いのです。いつに戦争がおこって、それはこう展開して、それをしている間別のところではこういうことが起こって…というように。登場人物一人一人は、短いエピソードとして挿入されるだけというのが大体なんですが、それなのに人物がこれほどに際立つというのは不思議です。わずかな動作と、発言の内容。計算されたものであれば、それだけで、人物って立ってくるんですねえ。
■ちょっとしたことで特徴があらわれる、といえば、帝国と同盟の雰囲気の違いですよ!
二人称「あなた」だけを見ても、これ、帝国軍では「卿」、同盟軍(の一部)では「お前さん」なんです。 帝国軍の話し方はひたすら硬く、文語的。対して、同盟軍の話し方はとにかく口語的。話す内容も、帝国はまったくジョークを言わないのに対して、同盟軍は何を話していても最後はなんだかジョークの方向に脱線する、みたいな感じがとても楽しいです!
しかし帝国はその分、天然で笑わせてくれるのが楽しいのですけどね。ミッターマイヤーとバラ、オーベルシュタインと犬、沈黙提督アイゼナッハとコーヒー、etc...etc...
銀英伝では「帝国と同盟、どっちが好き?」というのがメジャーな問いだそうですが、そんなわけで私はどちらも同じくらい大好きです。ただし、「ヤンとラインハルトどっちが好き?」と言われたら、私は迷わず「ヤン」と。だってラインハルト、すぐ怒るし…。怒ったら、絶対ワイングラス(ワイン入り)割るし!

■イラストは、手前からユリアン、ラインハルト、ヤン、戦艦ブリュンヒルトとなっております。帝国側2、同盟側2でえこひいきなし!
ユリアンの装甲服の資料を提供してくださった皆様、本当にありがとうございましたv
(03/10/4)

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