●五日目(05年1月14日)

この日は、世界の美術館・ルーヴルの一日です! 朝から行ったので、最初の頃はまたもやプチ貸切状態で幸せすぎました。何を置いても一番見たかったサモトラケのニケ像を、人っ子一人いない静寂の中で一人で見ることが出来ました!もう、頭と腕が無い彫刻なんて反則だ。かっこいい。かっこいいよ!プライスレス!(何)

ちなみにルーヴルでは、皆それぞれに嗜好が違うでしょうということで4人ばらばらに行動していました。お昼にまた皆で集まって、「これは良かった!」とか「ここは通行止めになってたから注意」とかをお互いに報告し合いながらご飯を食べたら、また別行動です。

詳しい感想とかはまた省略ー。
ヴィーナスと日本人

ミロのヴィーナスと日本人の団体。
ガイドさんはすごいピンクの服を着て、すごいピンクの棒を持たされておりました。


ところでオルセー美術館で絵の内容とかがよく分からないことがあったので、ルーヴルでは反省してオーディオガイドを借りました。ただし、収蔵品の一部の解説しかないので(まあ、手間を考えれば当然です)、詳細を知りたい作品に限ってガイドがない、ということも多々ありました。しかも一つ一つの説明が長い! 必要な情報だけ聞き取ったら、あとはもうBGMとして活用してました。あと「福音書(ふくいんしょ)」を「ふくおんしょ」と読んだり、「神々しい(こうごうしい)」を「かみがみしい」と読んだり、他にも色々と日本語をしくじっていて、一瞬「ムッ!?」とひっかかってしまうのが面白かったです。

一人の友達がもう一度ルイヴィトンに行きたいということなので、帰りに再びシャンゼリゼに行くことに。一人はまだルーヴルにいたいという事なので、3人でシャンゼリゼに向かいます。

ここからはちょっと怖いお話。
3人でシャンゼリゼを歩いていると、アジア系の男性が何か小さな紙袋を手に近寄ってきました。なつっこそうな笑顔で「Can you speak English?(英語は出来ますか?)」と聞いてきます。a little(少し)と答えると、自分は中国人だと言った後で「I want to %〒★Щ℃ルイヴィトン¶ΘΔ‰〓」とすごい勢いでまくしたててきます。a littleとか言っておきながらさっぱり聞き取れなかった私たちは、道を聞きたいのかと思って、ルイヴィトンの方を指差して、「あっち」と言いますが「No,No!」と再び色々言われます。困って顔を見合わせていると、男性は持っていた袋から少し古くなったヴィトンのサイフを取り出して、指で1とか4とかの数字を示してきました。私は「これを安くで買ってくれ」と言ってるのかな?と思って、とっさに「ニセモノだ!」と(日本語で・笑)言い、道の先を指差して「We must go now(急いでます)」と言ってさっさと逃げました。相手も、英語が通じないならカモにはできないと判断したのでしょう、苦笑してすぐにあきらめてくれました。

何だったんだろうね、と話しながら歩いている道々、友達がふいに思い出して「そういえばネットで見たよ!ああいう手口!『中国人は信用が無くてヴィトンで物を売ってもらえないから、これと同じものを買って来てくれませんか』って日本人に頼むんだって。それでお金を渡されて、日本人が買いに行かされるんだけど、そのお金がヤバイんだって。」 まさにそれだよ!ということで、ホントにそんなことあるんだねー!と話しながら、当初からの目的であったヴィトンの店に入ります。

このときは私も一緒に入ったのですが、いきなり黒服の男性店員さんが近寄ってきて、「現金ですか?」と聞いてきます。(日本語のできる方でした) 友達が不審に思って、「どうしてですか?」と質問すると、
店員「あなたたちはここで買うことが出来ない。もうばれてるから。
友達「ばれてる??」
店員「あそこの彼(ドアの前のいかついSPを指差す)がゼンブ見てたから」
友達「???」
店員「話をしてたでしょ。中国人。」

3人 Σ(゜ロ゜ノ)ノ

友達「あ!…あーー!! あの中国人!」(←自分たちの中でもう決着した事件だった)
店員「おカネをもらったでしょ。日本人の女の子の3人組には売れないから。」
友達「(3人組という犯罪的表現に何やら傷つく三人)中国人とは確かに話しましたけど、お金は絶対に貰ってません!断ってすぐに逃げました。今日も買うときはカードのつもりです」

そうきっぱり言うと「そうなの?」「ゴメンネ」と謝ってくれ、「中国人のヒトに、おカネをもらっちゃダメ。あれはキタナイおカネ。メンドクサイことになるから。」と忠告してくれました。このあと友達との間で「メンドクサイ」がちょっとはやった

最初「売れない」と言われてピンとこなかったのは、中国人と話したのがほんの数分前だったこと、そしてヴィトンの店からはかなり距離があったためです。ブランド店の情報網には唖然としました。自衛手段なのでしょうけど、通りの各地にSPがはりこんでるのかしら!(でもたぶんあの中国人がマークされていたと考えるのが一番自然でしょうけど)

以上、フランスの怖い体験でした!
ちなみに結局ヴィトンで買い物はしませんでした。ヴィトンはセールはしないんだって!



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